2008年11月 1日
 ■  2008年霜月の一句

吉野町.jpg


枯菊といふ一点の野の光

時雨や霜に傷つきやぶれ、やがては枯れてゆく菊は、その盛りが華やかであっただけに一層哀れ深いが、その中でもまだ花を保っている菊もある。
その姿も又哀れなのだが、それでも最後まで咲き誇らんと野に光を放っている。


画像:延岡市吉野町
バインダーと呼ばれる歩行用の稲刈り機で刈った稲は、「干すベー」と命名されたスチール製の掛け干し竿に、稲束を4:6の割合で内外に分けて掛け、1週間ほど天日で乾燥させる。
以前は樫の木や竹で掛け干し用の馬を作っていたが、今はあまり見かけなくなった。
束の基は雨に濡れると乾きにくいので、ビニールをかぶせておく。
この田は迫田で、稲に欠かせない水も天からのもらい水。いわゆる天水田だ。農地を有効活用しようという圃場整備の網がかからなかった地区だが、大学誘致と高速道路開発の波にさらされ、ただ1枚残った田である。
手間ひまかけて作った米のおいしさは格別で、「ここの米はおいしい」の声が、農作業に従事する者の疲れを癒してくれる。
(撮影・解説 牛飼い様)